++空模様 恋模様++

小説や詩などを ただ思ったままに。

CommentList Open >> ▽
Go to the PageTop >> △
■ --------(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■ 2007-08-14(Tue)
20070814020553.jpg


彼は私の存在を隠していたいようだった。
元カノがいそうな場所へは絶対に二人では行きたがらない。
友達に会いそうな場所では離れている。
そう言った彼の行動に、彼を好きな私が傷付かないわけがなかった。
「ねぇ、好きだよ」
私が伝える言葉も彼にはどれだけの意味があったんだろう。
「うん」
彼の口から帰ってくる言葉に心が締め付けられた。
「私の事好き?」
「…。好きっちゃぁ好き…」
バカでも学習能力はある。
自己防衛本能だ。
知りたい気持ちよりも自分を守る本能のほうが優先された。
私は、彼に気持ちを確かめるような事をしなくなった。

この時点で、私は彼がまだ元カノを好きな事を知っていたし
「あいつの存在ごと受け入れてくれるやつを待ってる」
そう言った彼の言葉通り、私は元カノの存在を受け入れようと必死だった。

毎晩のように泣いた。
会えない日には「会っているのだろう」と胸の内をモヤモヤさせた。

それでも、私は彼の側にいたかった。
好きだから。
そう言ってしまえばそれまでだ。
だけど、彼といるうちに彼の内面や過去や抱えている傷を見ていくうちに
彼の笑顔の奥にあるとても脆い感情を一人きりにする事が怖かったんだ。


ある日、彼と連絡がとれなくなった。
不安で不安で目の前がまっくらになっていった。
繋がらない電話に何度も電話をし、何通もメールを送った。

「どこにいるの?」
「連絡して」
「何かあったの?」

夜中になっても眠れず、携帯を握り締めたまま彼の無事を祈った。
連絡が来た時には3時を回っていた。

「もしもし?!」
ディスプレイに彼の名前を見た途端私は携帯に飛びついた。
携帯の向こうからはエンジンの音が聞こえている。
「もしもし?」
もう一度声をかける。
「…ごめん」
小さな彼の声が聞こえた。
浮いていた腰がスッと力が抜けたように落ちていった。
「…心配したよ……何かあったかと…」
「死のうと思った…」
私は気づかれないように深く息を吐いて目を瞑った。


その時期、彼はとても不安定だった。
私だけが見た彼の内側が私にある決心をさせてくれたのだ。








側にいよう。
支えれるだけ支えていよう。
彼が必要としている限りはそれに答えていよう。

例え、自分が傷付くだけでも…

今は、彼の為の私でいよう…









このお話はフィクションです。
Photo by NOION
スポンサーサイト









内緒話

TrackBackURI : http://soushi4415.blog20.fc2.com/tb.php/8-c9dc0d14

 H O M E 




プロフィール......

ゆか

★ランキング★......

いい女塾

最近の記事......

カテゴリー......

月別アーカイブ......

最近のコメント......

最近のトラックバック......

ブロとも申請フォーム......

この人とブロともになる

リンク......

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索......

RSSフィード......

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。